フレスコの傘

バイバイ、ママのフレスコの傘のレビュー・感想・評価

バイバイ、ママ(2004年製作の映画)
4.0
ケビン・ベーコンの初監督作品。主演がキーラ・セジウィックという時点でアッ、これ完全に嫁映画や…と察したが…→ベーコン先生の娘が出演→娘どころか息子まで出演→子供どころか飼い犬まで出演→極めつけが兄貴が音楽担当→監督本人もちゃっかり出演…というとんでもない映画であった。監督によるとセジウィックの兄弟も出演しているらしい。

な ん だ こ の 映 画

要するにベーコンさん家の映画に変わりはないのだが、題材としてはかなりハードなものをチョイスしており子離れ出来ない母親にフォーカスを当てた作品となっている。

6歳の息子をラバーボーイ(小さな恋人)と呼び、学校にも行かせず、友達も作らせず二人だけの世界に閉じ籠ろうとする母親。母親曰くあの子は特別な子で学校に行かせると平凡な子になってしまうのだと言う。大好きなママと二人だけの排他的な世界は一見すると羨ましくもあるのだが、母親のアンバランスな精神とポールの救いを求める痛々しいシグナルが重なりあい不協和音を生み出す。母親の行動が本当に切ない。

小品ながらもショッキングな題材は心を深く抉りとられているようでかなり印象に残る作品である。また羊の耳もとで夢を囁くシーンや、雨が降る中家に入らず母子ではしゃぎ回るシーンなどファンタジックな映像も洗練されていて良い。