女性画家のマリアンヌは、貴族の娘エロイーズのお見合いのため肖像画を依頼される。画家とモデルという関係だった二人は、共に時間を過ごしていくうちに親密な関係になっていく…。
かなり衝撃的な映画。どのシーンを切り取っても絵画のような美しさで、もはや完璧としか言いようがない。
世の中、面白い映画なんて沢山あるけれど、ここまで質のいい映画に出会ったのは久々だった。
この魅力をどうやって伝えればいいのかさえ分からなくなるほど、終始心を奪われる❤️🔥。
静かな画面からでも伝わる強い情熱。
些細な表情の変化や、息づかい。
最初から結ばれることのない関係だと分かっていながらも、抑えることができない二人の情動を、言葉にすることなく丁寧に描く。
そのどれもが繊細で、精密だった。
まさに『燃ゆる女の肖像』というタイトルの通り、炎のように真っ赤に燃え上がり、そして儚く静かに散っていく。言葉にできない感情が、ずしんと心の奥底に突き刺さり続ける、そんな一本。
