エージェント竹

燃ゆる女の肖像のエージェント竹のネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

公開当時めちゃくちゃ評価されてた作品だったので気になっていて、たまたまレンタルビデオ店で見かけたので借りて鑑賞。

正直な感想。よくわかりませんでした!
男性に抑圧されてた当時のフランスのとあ孤島で、肖像画が完成されると嫁ぐことになっている貴族令嬢と、その肖像画を依頼された画家の女性の一時のそれこそ燃えるような恋愛の話。終始ほぼ女性しか映りません。そして女性の行動が色々制限されていた時代に密かに恋愛関係になってしまった二人の女性。

映画を見ておっと思ったのは、画家とその対象という観る、観られるの立場だと思ってたのが途中から実は一方通行ではなく双方通行だったことに気づいた時。興味を持つ側から実は持たれていることに気づき、一気に恋愛関係になったシーン。これ割と自分らもそうかもなと思った。
そして女性は男性と結婚するという社会に対して、そのルールに反いて隠れて愛を育む姿が燃えるような恋愛ってことでしょうか。

印象的なのはラストの絵画展とオペラでの再会ですね。
絵画展では二人しか知らない本の28ページを絵画に残し、今でも思ってますというメッセージを伝え、
そしてラストのオペラのシーン。激しいオーケストラ音楽とともにエロイーズの顔に迫るシーンがかなり印象的。お互い存在には気づいているものの、絶対にこっちを見ないエロイーズ。途中から大粒の涙が頬を伝うのは結構辛かった。途中出てきたオルフェウスの神話を踏襲してるんだなと思った。振り返ると冥界に引き摺り込まれるってやつ。

けどラストシーンこそ印象的なものの、絶対残らん映画でした。淡々と進みすぎな感想です。なんでですかね。お互い表情が豊かじゃないというか、無表情なシーンが多かったせいかな。それこそこの映画なのかもしれんけど。