よよよ

燃ゆる女の肖像のよよよのネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前知識ゼロで鑑賞。観てるうちに監督女性かもなあと思うほどに女流作家な雰囲気あった。

肖像画と同じように胸上から顔を正面から撮る構図が多用されていて、それが絵が動いているような不思議な感覚になった。
二人の主人公の顔を見てる時間全体の7割、
見てるこちらも細かい表情、目の演技をじっくり読み取ろうとして観るから体力必要だった。

絵を描いてる時の場の緊張感にドキドキしちゃった。

よく考えれば、宮殿の装飾や登場する部屋も多くないし、海辺も特徴的な岩場が登場するけどはっきり言って舞台は極限までシンプル。音楽も2曲しか使ってないんじゃない?登場人物も少ない。
極限までシンプルに削ぎ落とされていてるからこそ、2人の微妙な距離感や空気感を表情の演技を見て汲み取らなきゃいけない
こんなに表情の演技に一寸の隙も許されないってすごいな...
白いウェディングドレスが死んだ人のような絶望感で、燃えているのと対極的で、二人の関係もあの亡霊のように現実化出来ない亡霊みたいなものだから悲しいね。
よよよ

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