まる

燃ゆる女の肖像のまるのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.8
色使い、明暗がとにかく美しく絵画のような映像だ。
BGMは少なく、淡々と冷たい石と木の質感を感じるような映画。暖炉の火の暖かさ、印象的な色使いのドレス、どのシーンを切り取っても絵画のように綺麗。

夜の女の集会は合唱の不思議で美しい響きがすごく好き。
最後の白い服の肖像の愛の深さ、そしてほぼ無音の映画の中の唯一の激しいクラシック。
彼女たちの愛と時代の要請、感情の昂りがかなしくも美しい。
絵画といい、音楽といい、芸術に彼女たちの思いを託した美しい映画だ。
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