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燃ゆる女の肖像のmakeabeelineのネタバレレビュー・内容・結末

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

オルフェ。なぜ夫は振り返ったのか?駄目だと言われたのに振り返ってしまったのはなぜか?振り返らなければ一生一緒にいることができたのに。
それでも振り返るのは、振り返ってこっちを見て奥さんがささやいたからだろうか。それとも詩人として妻が心配で振り返ることを選んだからか?
好きなシーンは初めてキスしたいと思ったのはいつ?ってとこ。経験があるの?って言われて断らないと思えたの、すごいなあ。その空気感ってやっぱ何か違うもんがあるんだろうな。
単調ながらもカットにはこだわりがすごくて、音楽が全くなかったことにドレスに火が点火したシーンで初めて気が付いた。
言葉数が異様に多いわけでもないのにざわつきが抑えられず胸が苦しくなる。風の音や波の音が二人の運命を悟っているようでさみしかった。全体的に曇っていて彩度の低い画面から、熱いものが溢れ出ていた。
ラストはオルフェを引用した形で想像をあおってくる演出が良い。考察しがいがありすぎる長さで集中を要した。素敵なフィルムだった。28ページ。オーケストラ。
ダブルヒロイン+家政婦ちゃんがほんとーに素敵。この関係。てゆうか、好きな人を嫁に出すために完璧な作品をつくるってまじでキツ。笑顔がよかったなぁ、、。
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