"Female Gaze"
男性は欠席しているが男性社会の圧迫感が半端ない。窒息しそう。
自然光と燭光から篝火。火の凝視。燃えている裾。
女のユートピア。
堕胎草。
剃らない脇毛。
燃焼する黒夜で現れた白いワンピース。
エロス幻想。
オルペウス的なお別れ。
少なかった音楽の中で、最後にヴィヴァルディ の『夏』が一日中ずっと心の中で響いていた。
単純にフェミニズムで解釈したら少し失礼ではないかと思ってしまう。よく『Call me by your name』と比べられるがこっちの方が遥かに美しく、壮絶である。
涙が出てしまうのよ。最後の長い凝視が終わった後、残された観客は無限な虚しさを噛み締めるんだろう。