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燃ゆる女の肖像のンドのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.6
望まぬ結婚を控えるエロイーズと彼女の肖像画を描くマリアンヌ。被写体と画家。女性と女性。2人の視線、息遣い、筆感が雄弁に感情を写し出す。男性優位社会の理不尽に飲まれも想い返す最良の刻、その失われた過去の一抹の記憶が何より美しく切ない。
海辺、肖像画、蝋燭、緑のドレス、キス、炎、全てが完璧なまでに壮麗で脳裏に焼き付き離れない。

鑑賞から数ヶ月経った今も、劇中の2人の如く儚き記憶の物語に耽ている。大傑作。
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