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ポルトガル、夏の終わりのausnichtsのレビュー・感想・評価

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)
3.0
ロメールっぽさ、またはフランス映画っぽさはあります。

が、あえて穿った見方をすれば、アメリカ人であるアイラ・サックス監督がフランス映画界に対して、あなたたちはこういう映画が好きでしょと、ある種挑戦的意味を込めて投げかけた映画と見ることもできます。

ラストシーン、フランキーが皆に夕刻山頂(かな?)に集まるようにと告げた理由は単に美しい夕日を見ようということだったんだと思います。

その意味では死期を覚悟したフランキーの心情が見事に現れたシーンだと思います。あえて夕日を撮らず、さほど長い時間夕日を見ることもなく皆がフランキーに従うように山道を下りてくるところは、何とも言えず先頭を走る(ことになってしまった)人間の切なさが感じられます。

ネタバレのレビューはこちら
https://www.movieimpressions.com/entry/portugal
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