テレンス・マリック作品でマトモにストーリーがあるのは久々(笑)
手法は変わらないのだけれど、ちゃんとやれば静かでも画が美しいとこんなに叙情的になるものだったかと改めて感心した。
信念とか正義とか、自分の命以上に家族の気持ちや生活と天秤にかけるというのが無理難題。
天秤ですらなかったのかも知れないけれど、私も苦手ながら嘘も方便、口から出まかせ、それによって守られるものが善ならそれで良いのではなかろうか。
悪しきを必ずしも挫かねばならぬ訳でもなく、信念を表に出す必要もない。
ただ監督の取り上げる通り、歴史に残り何かを変えられる可能性は消えないということか。
ごめん、そんなに尊く生きられない(笑)
でももし、大事な人がそうしたいというなら止めはしない、まして夫婦ならそうか、と納得はした。
長いけど、マリックの最近作の中では大っぴらに観る価値ありと伝えられる久々の一本でした。