いの

バクラウ 地図から消された村のいののレビュー・感想・評価

4.5
今から数年後のブラジルでのお話。
ラテンアメリカのおおらかさというのか大雑把というのか(※単にイメージでしかありません)、その雰囲気は終始一貫していて、それはもう確信をもってその姿勢を貫いている感じ。それがたまらん。祖先は、おそらくは様々な苦難を経て生き延びてきたのであり逃れてここに集ったのであり。そのようなことは、冒頭に葬儀に集った人々の話とか、男娼も女娼もこの村では差別されることなく等しく生きていたりだとか、人が横にいてのセックスとか、性と死はきっと等しくて、なんだかイイ感じの村であったりもする。そして、おおらかさとか大雑把な感じとか、そういう雰囲気のなかでのただならなさも凄くいい。ジョン・カーペーター御大の音楽とか、大量の棺(←このデザインもいい!)とか、マカロニテイストにも昂ぶる。沢山の銃器にも詳しくなくても昂ぶる。いいぞいいぞもっとやれ!ってなる。わたしは博物館好きなので、博物館があれば足が吸い寄せられてしまう。行かないなんて選択肢は、にゃい! あー、はやくコロナ終息して。行ったことない博物館行きてぇ。トーハクにすら行けてない。


ゆるやかな感じなのに、時折見せる村人たちの眼光の鋭さが凄い。村人たちの面構えの良さは文句なしによい。特に、ルンガ!(ちょっとジャレッド・レトーに似てないですか?) 『アクエリアス』主演のソニア・ブラガさんが何処で出ているのかなかなかわからなくて💦あの老女医だったとは! あの役も、複雑な過去があったのであろうと想像させるような役でした。襲ってくる側の説明が全くないけど、全く説明する気ないという作り手の姿勢もCOOOOL!いののお気に入り。





 
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