リリー

バクラウ 地図から消された村のリリーのレビュー・感想・評価

4.0
「見事なまでに、狂ってる」と記載があると、「ミッドサマー」で味わったネガティブな余韻を想像して観るのを躊躇していましたが、その懸念は不要でした。むしろ、ヒーロー映画を観た後のスカッとした気分を味わいました。
前半はわざと、村人たちの風変わりな日常を淡々と描くので、方向性が分からず混乱しました。いつ村人たちの「狂ってる」面が露見するのかと期待して観ていました。主人公がいるようないないような演出で、村人たちすべてが主人公であることも特徴的です。
そして、ホラーだと思いきや突然に政治性の強いストーリー展開になったので、見事に騙されたと思いました。ブラジルの人種差別問題については知識がなかったので、学べたことが嬉しいです。

かっこよかったのは、全裸のライフルおじさんと、眼力の強いルンバと、冷静な医師ですね。
リリー

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