予備知識なしで鑑賞。冒頭からずっと不気味な音楽と不穏な雰囲気にサスペンスか不条理ホラーかと思わされたが、欧州の理不尽かつ一方的な侵略に曝され苦しんできた南米史を彷彿とさせつつ、なんなら今でも南米の片田舎やアフリカの地方で実際にあってもおかしくないんじゃないかとすら思える、栄える都市部と貧しい農村部の格差と確執の深さと闇を覗き見るような、観たことないテーマの作品だった。
事情が見えてきた時に一方的な胸糞シチュエーションは観たくなくて怯んだが、理不尽に虐げられることへの対処に慣れた人たち、不当な暴力に立ち向かう人たちは強かった。。
みんなかなり変わったキャラ作りで、特定の誰に共感するとかはない。ただまるで村のその他大勢になったかのように息を詰めて神妙に顛末まで見届けた。
