Kota

バクラウ 地図から消された村のKotaのレビュー・感想・評価

3.7
[2019年カンヌ国際映画祭審査員賞]近未来、ブラジルの田舎村“バクロウ“はある日突然ネット上の地図から消える。それからというもの電波が届かなくなり、村の周りでは何者かによって殺される住人が続出する。そんな混沌の中、バクロウの人々はその“何か”に復讐するために団結し、立ち上がるのだった。

技術の発達や国の豊かさに埋もれがちな人間の“本当の強さ“を鮮やかに描く。近未来という設定が重要で、スマホやタブレットが存在する時代と古臭い建造物や人々の服装が対比を生み出し、時代から置いていかれた生活がブラジルのリアルを切り取る。殺し屋達はドローンや無線を使うレイシストの白人史上主義者というところがこの映画の全てを語る。現代世界の縮図があらゆる箇所に反映され、それをぶっ壊していく展開は爽快。

とにかく撮り方がカッコいいから観ていてずっと飽きない。後半30分は想像を超えてくるグロさと面白さで口開きっぱなし。日本公開なるか…!?
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