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ロミオとジュリエットのCheshireCatYKのレビュー・感想・評価

ロミオとジュリエット(2014年製作の映画)
3.5
Orliを観るためだけに鑑賞。
舞台作品として、そしてみんなが知っている話で映画も何本も作られている話だけに演出は難しかっただろうに、と考えると、良かった。
オーリーはかっこよかったし、Shakespeare Englishと現代語、Shakespeare的ジョークと現代的ジョークの混ざり合う脚本も、称賛すべきと思う!
何よりキャピュレット家を黒人、モンタギュー家を白人、Prince of Veronaを間?っぽい役者で固めているのは素晴らしく、現代を皮肉する台詞とかはなかったものの、なんかその方向で新しいロミオとジュリエットも今後作れるのではないか?!と勝手に妄想。

ただ、個人的にはちょっと後半がくどいなーっていう、両家の決闘からの、薬飲んで…っていうラストまでのくだりを知ってるので、決闘から薬飲むまでのストローク(笑)が長くて少々飽きてしまった。

何より、意図してのキャスティングだとしたらそれも演出としてどうかと思ってしまうような、ジュリエット像壊しすぎなnewジュリエットに終始違和感!!!なんか天真爛漫な感じだし、せかせかしてて落ち着きがないし、ロミオの台詞の中のジュリエットの描写にも合わないし、ジュリエットの名ゼリフ、名前の話のところでバラを例に出してくる、優美な感じが全然ない!完全にミスキャストだろ!と思ってたけど、その父キャピュレット家のとーちゃんも、演技は上手いし声も良いんだけど、なんかギャグっぽすぎて。。だから演出なんだろうな…謎でした。

でも、薬をあげるロレンス(修道僧)役が本当に良かった。はじめはいい人なのか怪しい人なのか分からない感じで、真実を語る目をしていた(笑)

でもこの、ブロードウェイの舞台を映画化するシリーズは最高なのでもっとみんなに広まってほしい!!!!だって、ブロードウェイに行って、好きな演目が見られる確率なんて、どんだけ少ないのよ?!って考えたら貴重さがハンパなーい!!!