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キーパー ある兵士の奇跡のFのレビュー・感想・評価

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)
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favorite!!


バートが自分のしたことに後悔している様子を見ているからこそ、バートのことを非難する人を見ていて「バートを責めないで…」と思う一方、「戦争のせいで大切な人達や時間を自分も失ったら、敵国の人間を憎まずにはいられるだろうか」と、自分を傷つけた相手を許すことの難しさについて考えさせられました。

そんなことを思いながら作品を観ていく中で、元々バートに対して批判的な立場だったマーガレットが、バートを誹謗中傷をする人々に立ち向かい、憎い相手でも許すべきだと訴えるまでに考え方を変えていくのが印象的でした。

また、逆境の中でバートがキーパーとしてゴールを徹底的に守り抜き、誹謗中傷する人を認めさせていく姿がかっこよかったです。

個人的には、バートとマーガレットの関係性の描かれ方も好きです。序盤のバートに対して嫌悪感を抱いてるマーガレットに、「戦うよりも、君と踊りたかった。」とバートが言う所が切なくなりましたが、バートがイギリスに向かう前夜、バートが鏡越しにマーガレットを誘い、2人で踊るシーンがキュンキュンしました。


戦争によって多くの人が傷つけられ、残された人が憎しみを敵国の人間に抱くのはもちろん、人を傷つけてしまったことに苦しむ人もいることから、至極当たり前の事ではありますが、「戦争なんてやるもんじゃない」と、作品を観ていて改めて思いました。
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