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ブリット=マリーの幸せなひとりだちのmendeのレビュー・感想・評価

3.0
家事を完璧にこなす63歳のブリット・マリー。夫の浮気が発覚した日に家を出る。田舎のユースセンターの管理人でも、ノンスキルの63歳に仕事がすぐ見つかるのがすごい。サッカー好きの夫にうんざりしてたのに、ユースセンターで子供にサッカーを教えなきゃならない。こりゃ大変。子供の頃、パリに憧れてたのに、今いるのは田舎町ボリ。

このユースセンターでお決まりの地元民やサッカーチームの子供たちとの交流があり、ほのかなロマンスがある。
リバプール対ミランのCL決勝の逆転劇が何度も引用されるのが印象的。

ブリット・マリーのそうじスキルには理由があった。そのせいで、趣味もなく好きなものも特になく、笑顔もなく、夫に浮気されても相談する友人もなかったのかもしれない。でもここでの経験で、63歳にして成長している。最後のシーンで、旅行嫌いだったブリット・マリーがひとりだちへの第一歩を踏み出したのがわかる。
よくある展開でよくあるメッセージに沿った都合のよい夢のような話。私は同じ日に見た『ヤング・アダルト』のほうに軍配を上げるけど、数少ない高齢女性主演作として甘めの点数に。
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