zawa

ブリット=マリーの幸せなひとりだちのzawaのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最初と最後のアニメーションの
可愛さと、本編のトーンの対比が北欧っぽかった。

言語とか標識とか所々
デンマークいたときのこと思い出したな〜
その雰囲気を味わえたことがまず
個人的には嬉しかった。懐かしい。

Britt-Marie var här.
Britt-Marie was here.
ブリット=マリーはここにいた。
原題の方が色々しっくりくる。

“独り”立ちかどうかというより
「存在を証明する」ことを選ぶ
「存在を見せつける・主張する」
人生を選び始めたというところなんだな、多分。
別に誰かと一緒にいてもいい。

意味が欲しかったり、
料理を褒めて欲しかったり、
そういことを言えなくなってしまって
確かにあるものを確かにある場所に
片付けて、安心して、
気づいたら時間が経っちゃてたんだろうな。

ヴェガに言われてた
「夫が浮気しても「そう」で終わり?」
って言葉にハッとした。

なるべく傷つかないように、
かっこわるくとりみださないように、
負けるかもしれないなら戦いません。
起きてしまったならしょうがない。
と大人ぶってしまうことがある。
でも本当は戦い続けるヴェガみたいな人に
憧れてるし、かっこいいと思ってる。
そんなことブリット=マリー思ってたんじゃないかな、わかんないけど。

ブリット=マリーのいいところは
拗ねたり意固地にならないで
子供たちのいいところに気づいたら
素直に認めたり伝えるところ。
それ絶対大人になる程難しくなると思う。
それをちゃんと顔に出したり
ちょっと鼻息荒くしながらも
向き合うところはかわいいとさえ思ってしまう!
人としてチャーミング。
服が薄ピンクとか多かったのも
なんかそんな彼女っぽさがあった。

あと中高時代はずっとスポーツやってたし
サッカーもやってたから、
気持ちわかって泣けたーー

負けるってわかってても
戦わなきゃいけなきときあるのよね。
始まる前からなんか悔しくて、
でも絶対顔には出したくなくて、
むしろ顔に出すのが負けみたいなもんで。

そしてほんと、一点だけでも
取ったらめちゃめちゃ嬉しいの!
私も10年近く(!)前のことだけど
ハンドボール部だったとき
全国レベルの相手から練習してきたシュートが
シミュレーションしてきた通りに
取れたときは本当に嬉しかった。
未だに覚えてるもん。笑

究極、やりきったか。
自分を誇れるまでのことができたか。
その基準は本当に人それぞれ。

だからずっと我慢してたブリット=マリーは
へなちょこチームの内輪の表彰式でも嬉しかっただろうなー!
やりきって、自分の存在を認められ称賛されて。

最後にボリに残るでもなく
スヴェンでもなく、旦那でもなく
パリに行ってスタートラインにたてたの、良い。
あとエンドロールも♡
zawa

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