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レ・ミゼラブルのtrswのネタバレレビュー・内容・結末

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

この3日前にDo The Right Thingを見たのは全くの偶然なんだけど、二つを並べて考えることは多すぎる
この前は怒りを抑えていくことが大切で、、なんて言えたけど今回はどうだろうか? 社会の怒りを抑えようとする側の血の滲むような努力を描いているけど そのためには権力を傘にきて、弱者を恐喝してでも暴動の火種を回収する
そこにあるのは解決を先送りにした社会正義と責任回避をまとめて解決してしまおうという傲慢さでした

最後の意図的に結末をぼかしたシーンを撮るためにこの映画があると言っても過言ではない
公権力による治安維持のための暴力と、権力の被害者による怒りの爆発としての暴力、そして第三者(彼も権力に虐げられる人間であり、同時にメディアの象徴である)による介入の可能性という3つのファクターが引き金に手をかけている

BLMの運動の興隆がこの翌年にあったことは怖いくらい一致してるけど、あえて別のところに言及するとすれば 過去の歴史を隠蔽することで人々の怒りを抑えれば、美しい国を作ることができると思っている美しい島国の人たちを思い出す
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