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レ・ミゼラブルの一のレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
4.3
フランス版「シティ・オブ・ゴッド」

カンヌで審査員賞、アカデミー賞の国際映画賞にもノミネートされ、華々しい映画監督デビューを飾ったラジ・リ監督作品

衝撃的であり、すさまじい映画でした…

上映前にラジ・リ監督と細田守監督のトークショー付きという豪華っぷり
お二方がかなりハードルを上げるような発言をされていたので、上映前にそんな期待させて大丈夫かよ…何て思ってましたが、余裕で傑作でした👏🏻

ヴィクトル・ユーゴーの小説「レ・ミゼラブル」で知られるパリ郊外のモンフェルメイユを舞台に、フランスの現代社会の抱えている闇をリアルに描いた作品

映画自体はフィクションですが、監督自身が生まれ育った街(今も住んでるらしい)なので体験などを基に作られています

冒頭は2018年のロシアW杯で歓喜に沸くパリ
そこから30分くらいはこの映画はなんだ???からの冒頭の楽しげなシーンからは想像もつかない展開に発展していき、クライマックスはガツンとやられました…

映画内では、話し合いで解決すればいいなんて甘い考えはすぐに吹っ飛ぶ
対立する警察と市民や政治家に、様々な移民、腐敗した権力に荒れた子供たち、暴動の恐ろしさ

出演してる子供達の顔が皆すごく良い
闇というか悲壮感というか孤独感というか…

重苦しい作品ですが、映画として素晴らしいのは間違いないです🔥

ありがとうフィルマ
公開されたらまた観に行きます
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