鮃サブロウ太

家族を想うときの鮃サブロウ太のレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.1
派手な場面も感動的なシーンもなく淡々と進んでいく物語の中になんとも言えない味わいがあって、全然楽しくないのに引き込まれてしまった。
全体のトーンは暗いのだが、それがシンネリムッツリした感じにならないのは、テンポよくツイてない現実が重ねられてゆくからかもしれない。
所々持ち直すかもと思わせるシーンが出てくるけれど、結局それもうまくゆかない。観ている側としては最後までスッキリしないが、こういうストーリーで1時間半超をもたせる作り手の手腕はすごいとおもった。