Maoryu002

家族を想うときのMaoryu002のレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.3
豊かな生活を求めてリッキー(クリス・ヒッチェンズ)は請負型の自営配達ドライバーとして働き始め、妻アビー(デビー・ハニーウッド)は訪問介護に忙しかった。しかし、逆に借金が膨らみ、息子が道を外れ、家族はバラバラになっていく。

社会のいびつな構造によって、頑張る度に家族が壊れていくという、ケン・ローチ監督らしい作品だ。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」に比べても、この映画は苦しいばかりで、笑いも救いも感じられなかった。

終わり方もあまりに切なく、観ている方はどうしたらいいんだ!と言いたくなってしまう。

家族一人一人を見てみれば、金もうけは下手かもしれないけどいいオヤジだし、お母さんは優しいし、間違いなくいい子供たちだ。
思春期のセブの反発は当たり前。でも、異常な環境がそれを加速させてしまう。
セブの心の揺り戻しを描くには100分じゃ足りない!

でも、もし子供があんな口のきき方したら絶対許さん。
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