衝撃的な内容だった。
急成長するGAFAの陰に、過酷な労働があることを告発する映画。
主人公リッキーと家族は本当に善人で、何も非がない。
にもかかわらず、労災も保障もない個人事業主として配達ドライバーに契約したことにより、ズルズルと転落する様を、実にリアルに描いている。
事故をしても、病気をしてもすべてが自己責任。
失敗や家族のトラブルはすべてコスト換算できる。
携帯電話や配送端末などデジタル機器で効率を追求した結果、労働者の余裕はなくなり、人権は軽視される。
コロナで労働市場が縮小し、逆にウーバーイーツが流行ってきた昨今を予言している。
リッキーの家族の優しさだけが救い。
こういう映画をBBC(日本でいうところのNHK)が製作してしまうのも凄い。