ホニャララ

家族を想うときのホニャララのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
3.8
よく考えたらわたしは誰かのために働いたことがない。両親はわたしのために働いてくれていたし、それはもう自分が覚えてる範囲以上に苦労も心配も迷惑もかけたことは想像に難くないわけで、感謝せねばと思うている。でもわたしはというといかんせん独り身だし、猫も飼ってないし、自分のためにはなんとか働いている(はず)けれど、ろくすっぽ家事もできてないし、色んなことに目をつぶってだましだまし生きてるし、ネガティブが振り切れたら今すぐ消滅したいなーとか考えちゃうような自己中な暮らしをしておるのです。
配偶者のため、子供たちのため、家族のため。ささやかだけど仲睦まじく豊かな暮らしのために働くはずが、そんなものは白昼夢かのように、いつのまにか働く合間になんとか生活している有り様に。おおきくなる家庭の不協和音。ひとりだとフットワーク軽いけど、家族みんなで暮らすとなるとチームワークないとやっていけんよ。麒麟の川島みたいな声してた息子よ、ポリスメンのガチ説教は堪えたよなぁ。誰かを支えるために働く人だって誰かから支えられたいし、手放しで支えてほしい状態なのに支えるために無理矢理にでも働かざるをえないって、全員こける未来しかみえない。
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