家族を想うときのくまねこのレビュー・感想・評価

「家族を想うとき」HTC有楽町で鑑賞。こんなハードで辛い映画を見たのは久しぶりだった。
引退を撤回してまで撮ったケン・ローチ監督の静かな怒りを感じる。

英国のみならず日本でも浸透する宅配の個人事業主。理不尽な規則に追い詰められ、あっという間に崩壊していく家族。

ラストの満身創痍の父親の横顔が忘れらない。

スターウォーズやアナ雪も良いが、エンターテイメントを楽しむには人間らしい生き方が不可欠である。こういう作品はもっと注目されるべきではないだろうか？