Osamu

家族を想うときのOsamuのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.0
自己責任という「自由」が自分の首を絞め、気付かぬうちに支配者に尊厳を奪われていく。進化したテクノロジーは支配者の監視道具として最も効果を発揮している。

恐るべきディストピアが描かれているが、空想世界ではなく現実世界だというのが一番恐ろしい。今、我々が生きているこの社会がディストピアだということを思い知らされる。

ケン・ローチ監督が引退宣言を撤回して、この作品を作った動機とは何か。それを考える映画なのではないか。
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