ぽん

家族を想うときのぽんのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.0

ケンローチは、ほんとにもう…。
人をみつめるまなざしは温かいのに、描く現実はとてもシビアだね。

前作同様、イギリス社会の現実を知らされる。まざまざと見せつけられて、私はつらいよ。それでも、この世界に絶望しないのは、ケンローチのまなざしが温かいから。どんな状況であれ、人は尊く、その営みは慈しい。

通底するテーマは、日本でも世界でも共通だよね。彼岸の火事じゃないっていうか。私のことでもある。

資本主義社会の勝ち組エリートとかは、この映画を観て、何を思うのかな。単なる競争社会に敗れた貧困層の映画って思うのかな、これを。
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