ケンローチは、ほんとにもう…。
人をみつめるまなざしは温かいのに、描く現実はとてもシビアだね。
前作同様、イギリス社会の現実を知らされる。まざまざと見せつけられて、私はつらいよ。それでも、この世界に絶望しないのは、ケンローチのまなざしが温かいから。どんな状況であれ、人は尊く、その営みは慈しい。
通底するテーマは、日本でも世界でも共通だよね。彼岸の火事じゃないっていうか。私のことでもある。
資本主義社会の勝ち組エリートとかは、この映画を観て、何を思うのかな。単なる競争社会に敗れた貧困層の映画って思うのかな、これを。