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家族を想うときのMALPASOのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.2
『家族を想うとき』

社会派の巨匠ケン・ローチ監督作。
引いた目線で撮影をすることにこだわり、リアルさを忘れないケン・ローチ。

運送の仕事と介護の仕事に奔走する主人公夫婦。大きな会社がフランチャイズに及ぼす影響が生々しく描かれる。日本のコンビニの問題と似たテーマ。

ケン・ローチ監督の『私はダニエル・ブレイク』は偶然にも『万引き家族』と似た点が多かった。年末に放送していた是枝監督との対談を観たが、彼らは日本とイギリスで同じテーマを追い続けている。ポン・ジュノ監督も同様。

リアルな現実を娯楽として観てしまう。この家族の気持ちなんてわからない大手企業に勤める輩が、さもわかったような感想を言う。そんなことを考えていると腹が立ってきたー。

原題『Sorry we missed you』の意味する二つのこと。いいタイトル。邦題は見事にひとつになってる(笑)
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