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家族を想うときのesakinariyaのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
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こんなに悔しくて、悲しくて、怒りがこみ上げて来る終わり方があるだろうか?いったいこの愛に溢れた、しかし多くの問題も抱えた、つまりどこにでもいるごく普通の家族の何が悪いだろう?でもこれほどまで怒りを内包していながら、ケン・ローチは決してマロニーを分かりやすい悪にはしない。それはもっと大きく深い問題があるからだ。マロニーを分かりやすいクズに仕立てれば映画的カタルシスは得られるだろう。けれどそれをしては本質が見えなくなってしまう。それでもケン・ローチはアビーの汚い言葉で私たちにカタルシスを与えてくれる。もちろんそれで何が変わるわけでもないのだけど。