家族一人一人が家族のためを想っても何がこの家族をこうさせるのか。
是枝監督が尊敬する映画監督ということがよくわかる。
父親が仕事に行くこと。それが本当に正しい時ばかりではない。あの白いバンを壊してもダメなのだろうか。田舎で家族と過ごせる仕事を探せないのだろうか？
家族を想うだけじゃ幸せにはなれないのか
原題の「Sorry we missed you 」というタイトルらしいけどこれも色々考えさせられる。不在票に書く決まり文句みたいな感じらしいけど。そのまま日本語に訳すと、「あなたたちを見逃していてごめんなさい」的な意味になるそうだ。日本語訳になると意味も変わってくるかもしれないけどそれでもこの映画にあっていると思う。
見逃され問題になってはいるが対処できない業界であることからそう思える。
だから、娘が書いた「あなたがお父さんの下着を買ってください」
これは、本来の母親の介護をしなければならない娘が母親のトイレを面倒見ずにいることで、家族の食卓の輪が崩れてしまうきっかけになっていることに文句をつけたかったのかなと思ってしまう。
これはそう思いたいだけな気もするけど。絶対不在票に書くことに何かしらのメッセージを隠してると思う
