ねこ無双

リトル・ジョーのねこ無双のレビュー・感想・評価

リトル・ジョー(2019年製作の映画)
4.0
忍び寄る脅威の花。
花のまわりで不吉な現象が。

品種改良ののち、世話の手間は人一倍かかるが、人を幸せにしてくれるホルモンを分泌してくれる花を作った研究所。
オキシトシンを分泌する…オキシトシンは聞いた事ありますよ!
なんでも猫の頭を撫でると、人間の体内に勝手に生成される物質ですよ!
それ、わたしもいつも分泌してる!
猫飼ってますからね。
じゃあ、この花の世話じゃなくても、猫の世話でいいやん!ってちょっと思ったんですけど…。
これは猫の頭を撫でてる間だけ出る一過性ではなくて、持続性、常習性あり。

前半はずっとぞわぞわ鳥肌。
植物に対して、私と同じような感じ方をする人にはおすすめのホラー。

実は私は規則性のある植物や、変わった形の植物がダメなんです。
(かすみ草や桜みたいなかわいらしい花は好きです)
太陽めがけて同じ方向を向いてる向日葵畑や、華やかな蘭が怖くて…
人喰い花も怖いから、出てくるゲームはクリア出来ない!

研究所で開発中の花畑の花弁が微妙に開いたり閉じたりしてるのを見て、この映画観たのをちょっと後悔。
人が屈んで立ち上がったら、一斉に花が開いてる!ギョギョ、怖い…。
顔を近づけると、物凄い花粉を噴射。
生物兵器やん。

映画にたまに挿入されるハウリングが心をざわざわさせる。
でも、劇伴の雅楽みたいなのは、ちょっとなんか違う…と思ってしまった。

雅楽の醸し出すミスマッチな雰囲気や展開はホラー映画というよりは、不思議系な映画かもしれません。



ちょっとネタバレかかるので
下げます。












ちょっと思ったのが、感染後も恋人同士でキスしたりしてたけど、感情を乗っ取られるなら、そんな感情ってそもそも芽生えるものなんだろうか?
同士的な友愛の意味なのか、動物的な生殖的なものなんだろうか?
この植物の感情を操る目的と無関係だから、そこは脳みそいじらないって事?