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リトル・ジョーのtouchのレビュー・感想・評価

リトル・ジョー(2019年製作の映画)
3.6
"この植物に必要なのは愛です"
* * *
その花がもたらす幸福は本物か…?
ディストピア社会へと緩やかに転がり落ちていくボタニカル・スリラー。
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「それを嗅いだら終わり」的な露骨なホラーではなく「なんだか様子が変だ。気のせいか?いやでも…」といった塩梅で、じわじわと日常を蝕んでいく。
不安を掻き立てる怪作。
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「自然界をコントロールしようとした人間の業に対する植物の報い」というテーマは暗黒寓話的で世にも奇妙な物語っぽい。
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施設の無機質な冷たさや何かに取り憑かれたような人間の不気味さ、不穏な画作りは「ロブスター」や「聖なる鹿殺し」っぽくもある。
ヨルゴス・ランティモス作品好きにはオススメ。
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