"言葉にしなくちゃわからないよ"っていうマキシム母の台詞に反して、思いを打ち明け合うことのない2人。
それなのに2人の複雑な気持ちが、表情であったり、間接的な台詞や行動からビシビシと伝わってきた。
マキシムのアザにキスをするシーンには目頭が熱くなってしまったけれど、このシーンだけが唯一直接的に気持ちを交わらせているわけだ。ここだけが"印象派"であって、それ以外の部分が"表現主義"なのだろうか。
個人的にグザヴィエの繊細な演技が好きで、特に泣きそうな顔で口角を片方だけ上げて笑う顔がとてもいい。
監督としてはいつもウーン…と思ってしまうんだけど、きっと新作が出たら真っ先にチェックしてしまう事だろう。