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マティアス&マキシムのfmkのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
3.6
ドラン作品はけっこう見てますが、胸騒ぎの恋人が一番好きでした。二番目にこの作品かなー!

独特なカメラワーク、鮮やかで美しい色彩、効果的な音楽の使い方、、全てにおいてセンス溢れた作品でした。
切り取って保存しておきたくなるようなカットが度々あって、もうこの作品自体が映え!です。笑
本当にドラン天才、、と噛み締めました。

肝心なストーリーの方は、いつものように、LGBTQがメインテーマになっています。
だからこそ、障壁は多く簡単なものじゃないことは想像がつくんですが、その過程として、色んな思いが渦巻いて、見ていて痛々しいヒリヒリ感を描くのがうまいんです。ドランは役者としての表情の作り方もすごいと思います。

マティアスとマキシムの二人の関係性がメインなのに、全体を通して、二人きりのシーンがものすごく少ない。
やっと二人きりになれた時には、言葉なんかいらなくてただ思いが溢れてぶつかる感覚。見ているこっちまで苦しくなりました。

マティアスが未熟やな。と思う場面が多々あり、ラストもなんだそれ!とも思いましたが笑、捉え方は人それぞれ。愛しているんだから仕方ないのかな?
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