zawa

マティアス&マキシムのzawaのネタバレレビュー・内容・結末

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

爽やかだったな〜
“見えないもの”を感じる映画。
(割と映画ってみんなそうか。笑)

普通は見えない心の傷なのか、
涙の後みたいな顔のアザはずっとそこにあって、
目には見えない恋心、葛藤、絆、愛情、
そして友情が色んな色してやってくる。

結局あのアザに”ふれた”のはマットだけだったね。

ラブストーリーで、2人あっての話なんだけど
あんなバカみたいなことしてる友達たちが
マットとマックスをちゃんと思いやってるところも結構グッとくるなー
友情がちゃんと描かれてるのがすごくよかった。
現実でも本当に友達というのもあるのかも。
愛だよね、それも。
実の母の愛も、友達の母の愛も。

20代後半あるあるな?変化への戸惑いとか、
同じ年代で観れてよかったなって思う。

マットが”忘れたフリ”して
自分の気持ちに蓋してたり
色々受け入れないところなんかも、
彼特有でもあるかもしれないし
年代的なとこもあるかもしれない。

でもそのモヤモヤも、あの友人の中で
からかわれたり喧嘩したりしながら
一緒に持って進んでいくんだろうな。
友人たち、茶化してるけどよく理解してたし。

2人の赤と青が行ったり来たりしたり
自分の中で赤と青があったり、
そういうどちらかというと地味な
心の動きをじっくり魅せてくれる。

ピンクのシャツ着てみたけど
やっぱりいつもの青にしちゃったりね。

キスした次の日の朝、
マットが湖で泳ぐシーンは
水銀の中でもがいてるようだった。
(水銀のことよくわかんないけど。
水銀というより鉄を液状化したみたいな。
重い液状の何か、みたいな。)
重みのある艶がある水の映し方、すごい。

美しさでいうと、
マットのお父さんの事務所から
電話かかってきたシーンもよかった。
ドランのあの光の感じ好き。
キスシーンは、いわずもがな。

今回はカメラワークとか映し方や
メタファー、セットとか色々目がいった。
よくみえすぎたせいか、いつもより明らかというか
そこの側面は味濃いめにも感じた。
嫌な感じはないし好きだからいいんだけど!
窓、ぼかし、ヨリ、とかとか。

あと、地味にケヴィンもいい引き立て役。
あんな感じな彼も実はね。

あと、mac&cheeseに!キッコーマン!!
KIKKOMAN!いれるんだ!ドラン!笑

そして毎度のことながらエンドロールの
色んなところに散りばめられてる彼の名前👏
zawa

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