レナ

マティアス&マキシムのレナのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
3.7
とりあえずこの点数だけど、正直どう自分が受け止められたかまだ分からない。
たかが世界の終わりや、ジョンFドノヴァン〜など大きな作品が続いていたが、再び彼の個人的な物語に戻った印象。主人公とその悪友たち、母親たちとの限られた期間の中の物語。カメラも手ブレしていたり急にズームして離れたりと、狭い世界の視点らしさがある。しかしその一方で、彼らからすこし遠いところから見ている印象も受けた。口喧嘩で感情が爆発し言葉が溢れるシーンは以前と比べて少なめで、マティアスとマキシムの心内もはっきりとは掴めなくて、そのもどかしさとか青くささが私のなかに迷いを生んだ。
Mommyで印象的だったアスペクト比から発展して、窓枠や窓に貼られた半透明のフィルムなど、枠や限界を意識させるのが印象的だった。色んな角度があってダイナミックな撮り方はやはり好きだ。
ドランは相変わらずチャーミングだったし、Matthias役の人はとにかく見た目が良い(彼の行動が割と支離滅裂なのでこんなイケメンじゃなかったらたぶん許せなかった)、ドラン毎回役得すぎない?
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