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マティアス&マキシムのkuroのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
4.3
ずっと観ていたかった。
終わってほしくないと思ったの久しぶり。

序盤の外から見る窓越しの皿洗いからもう胸を鷲づかみ。
ぐっとくるアングルばっか。

幼なじみの二人が、秘めていたのか衝動的か、キスをきっかけに互いに芽生えてしまった抑えきれない感情。

動揺が隠しきれないマティアスとそれを見て知らんぷりを決め込むマキシム。目で追ったり、わざと避けたり、涙したりと、大人になってからは中々味わえない初恋のような気持ち。

そしてこの映画にドハマリした要因、ドラン監督の俳優としての魅力。
仲間といるときの明るさと対比して、一人になったときの空虚な眼差しや、母親との葛藤、鏡を前に痣を手で隠すシーンが忘れられない。

例え恋愛として結ばれなくてもこの二人の絆は続くんだろうな。
2年後にどんな再会を果たすか見終わってから想像したくなる作品だった。
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