ヤマダタケシ

マティアス&マキシムのヤマダタケシのネタバレレビュー・内容・結末

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2020年10月1日 新宿ピカデリーで

・ひとつの、ある種罰ゲーム的なキスをきっかけにお互いを意識するようになってしまったアラサ―男子ふたりの恋愛と友情で揺れる模様を描いていた
・裕福な家に生まれ、弁護士として安定した将来が約束されているマティアスが、貧しく家庭環境がボロボロながら何とか新たな人生を切り開こうとするマキシムに惹かれるのは、単純に恋愛対象として惹かれるというよりは、自分が持てないものを持っている相手に対する憧れと同時に嫉妬みたいなのもあったと思う。
・同時にマキシムの側は、母親との分かり合いたいけど分かり合えない関係性も含め、常に誰かを受け入れようとしながら、そこで上手く交わることが出来ない人物のように感じられた。それは監督の過去作『Mummy』や『わたしはロランス』なんかでも感じた部分ではある。
・経済的にも社会的にもそれぞれ違いがありながら、幼馴染という繋がりだけで仲間として居られるグループ。アラサーになって各々の違いはよりはっきり出てくるわけで、その中で互いに嫉妬とか劣等感も感じながら、最終的には一緒に居られる関係性がすごい良かった。