実はストーリーに対しては、期待してなかった。
事実特に目新しさもなく、ドランがこれまで多用してきたバックショットやシンメトリーなど独特のカット。今回はスローモーションよりかはクイックモーションが目立った気がします。
落ち葉舞うシーン、落ち葉吹き荒れるシーン、扇風機全開であろうと思わせる不自然さ。
御家芸?の母親との確執。
もう見飽きてるんですよね。
ドランが好きな人なんて1作品それぞれを繰り返し見てることも少なくないかもしれないし。
ところがです。
そのような幾度となく見てきたテクニックの数々の美しいこと。
頻繁に移り変わるピント。
パンフォーカスからの右から左へのスライドするカメラワーク。
真っ暗な大きな画面にほんの小さく浮かび上がる窓越しの部屋の中。
部屋のインテリア。
その色。鮮やかとかダークとかパステルとか自然とかネオンとか。
水とか木々とか街とか風とか。
それらが抜群のメロディとともにそこにいる人たちの様々な機微をエモーショナルに訴えかけてくる。
多分計算し尽くされたその全てが
戸惑いや苛立ちと共に抑えた感情、それらが溢れ出す時、早口なお喋りや高ぶる感情や笑いとか涙、何気ない佇まいにパーフェクトにフィットしていて、ドキドキせずにいられない。
1番はラストのマティアスですよね。
ドランの映画はどうしたってモントリオール への思いを強くしますよね。
マギル大の女の子は本当に美人揃いなんでしょうかね笑
気になりますよね。
弟の電話の面白いところを説明シーン、シュールで面白かった。
マックスのアザはなんでできたのかな?
私見落としてる?
本作は大好きなドランの初期の作品を彷彿とさせてくれてそれが個人的に本当に好きだった。
他のキャスト達もみんなクセが強い!!よかった!!