Cisaraghi

北の果ての小さな村でのCisaraghiのレビュー・感想・評価

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)
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世界最大の島グリーンランドはデンマーク領、というくらいは知っていても、さて、グリーンランドとデンマークの間に実際どのような関係があるのか、というのはほとんど知らなかった。今回この映画で、その関係を少しだけ知ることができた。

初めて聞くモンゴロイド系地元民の話すグリーンランド語だけでなく、デンマーク語にもあまり耳馴染みがなく、しばしばどちらの言葉で話しているのかわからなかった。あの村での教育はデンマーク語で行っていたが、公用語はグリーンランド語らしい。

デンマーク人教師アンダースの異文化適応物語になってはいるけれど、主役はあくまでも美しいグリーンランドとそこに生きる人たち、犬たち、命たちだと受け止めた。何故か両親がいない問題、アメリカ先住民と同様のアルコール問題、仕事がない問題、差別問題、背後には色々難しいことがありそうだが、それ等も暗示される程度にとどまる。
 
どこを見ても輝くような純白、青い空、氷の浮かぶ海、緑のオーロラ、画面のこちら側から見る限りグリーンランドは天国のように美しい。あそこで生まれ育つ人たちにとっては、「世界は真っ白い」というのがデフォルトなのだろう。グリーンランドという名前なのに、雪が解けてもあの地が緑におおわれることはなさそうだ…謎。

エスキモー犬?あの吹雪の中、戸外で寝ても平気なのすごい!

しかし、デンマーク、80人の村だからといって、教師として全く経験のない人物を送り込んでいいのか?そーゆーとこだよ…と思ってしまう。
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