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北の果ての小さな村でのkazataのレビュー・感想・評価

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)
3.0
「暑い夏にこそ、極寒地が舞台の映画が見たくなる…」というのが自然の摂理。
しかも本作はグリーンランドが舞台の映画でして……これまた最近は某国の某大統領の買収騒動のおかげもあって(?)、なかなかタイムリーというね。

とりあえず……
冷房が効きまくっていて閑散とした映画館の大スクリーンで、寒々としたグリーンランドの広大な自然を見られる喜びにどっぷり浸ることができたんで大満足。
(とは言え、こういう映画こそヒットしてくれなきゃ、ますますヨーロッパ映画が劇場公開されづらくなっちゃうわけで…)

さてさて、
物語は、お馴染みの“異文化交流モノ”なんで、安定のハート・ウォーミング。
さらに、本作は登場人物の全てを当事者(現地の人々=素人)に演じさせるという、すっかりお馴染みの“ドキュフィクション”スタイルの映画なんで、結構チャーミング。映画冒頭で素人感丸出しだった人物達が、次第に“映画内世界の住人”になっていく様が映し出されていくので感慨深いものがありますね。
(それが“外から来た”主人公の姿と重なり、文字通り“雪どけ”の頃には“現地に受け入れられた”姿となるという…)

欲を言えば……
例えば主人公が(キャンプスキルが高かったりして)最新のアウトドアグッズなんかを持ち込んで、“伝統と革新”(伝統的な暮らしvs都会的スタイル)の対立構造なんかがあって、両方の“いいとこ取り”で和解……なんて展開があれば、よりドラマチックになったかも。

(現地の住人出演だから仕方ないんだろうけども、、、どうしても”ネガティブな要素(負の側面)を直接的に描けない”弱さは否めないよね…)


(アイスランド映画の)『イキングッド』が個人的に大好きなんで、本作を気に入った方にはオススメです!