鵞鳥湖の夜の作品情報・感想・評価

上映館(26館)

鵞鳥湖の夜2019年製作の映画)

南方車站的聚会/Nan Fang Che Zhan De Ju Hui/The Wild Goose Lake

上映日:2020年09月25日

製作国:

上映時間:111分

あらすじ

「鵞鳥湖の夜」に投稿された感想・評価

Filmarksのオンライン試写会にて観賞。
ウォン・カーウァイのような鮮烈なネオンと、陰鬱たる『ブレードランナー』の世界観が混じり合ったような濃厚なムードにむせぶ。
あざとすぎる色彩と構図と劇伴に好みはわかれるかもしれないが、なんともかっこいい刺激的な極上のノワールであった。
「鵞鳥湖」という舞台もなんとも魅力的だったが、妻子を想う逃走中のやくざと「水浴嬢」と呼ばれる娼婦の組み合わせも最高。
リウ隊長(警察)とホア(元締め)がどちらも坊主頭だったので、なかなか区別がつかず混乱した。
上旬

上旬の感想・評価

4.0
『薄氷の殺人』でベルリン映画祭金熊賞を獲ったディアオ・イーナン監督の長編第4作。前作に引き続きグイ・ルンメイ、リャオ・ファンが出演している。

『薄氷の殺人』が2014年、そして去年のジャ・ジャンクー監督作品『帰れない二人』には俳優として出演するなど近年精力的に活動しているようで嬉しい。

グイ・ルンメイは相変わらずの魔性の女っぷりを発揮し、前作のようにフィルム・ノワール的展開でみせていくのだが、締め方が意外だった。どんでん返しとかじゃなく、ああ、これはそういう話だったのか、となる。

色使いの美しさは言うまでもないが、音の使い方が実に巧み。また突発的に衝撃的なことが起こるというみせ方も前作から引き続きすごく上手い。あと前作以上にブラックなユーモアを割とガンガンぶっこんでくるので退屈する暇がない。

広義のフェミニズム映画とも言えるかもしれない。作中でフィルム・ノワールの文脈の中でさりげなく女性への蔑視、性暴力が描かれ、締め方でうわ!そっちか!となるのが驚いた。

個人的にはやはり『薄氷の殺人』には及ばないけど、上がりきったハードルを難なく超えてくる素晴らしい作品だった。

追記
あ、あと、アピチャッポンとかジャ・ジャンクーのようなダッサいダンスシーンもすごくいい。突然くると笑っちゃう。その後の刑事たちの靴も笑っちゃった。
藤見緑

藤見緑の感想・評価

4.3
ちょっと長いかも、90分だったら最強映画だったのではないか。でも編集怠だるということはなかったです。

予告編の時点で見たいシーンが多すぎて勇足で観に行ったがそういった点で裏切られることもなく、ショットキマッてますねで済むようなこともなく、黒沢清も言ってたけどベルトリッチを感じさせる冒頭の演出や、クーリンチェを思い起こさせる小道具の重なりに興奮しながら、よくよくノワールで、いただける感じでした。すでに次回作が楽しみです! ミステリアスだが逃げ惑う女として最適の役者、基本的に人格なんて無視できるアクション俳優、アクションシーンは単発的で暴発的、好き〜
もず

もずの感想・評価

4.3
主人公強すぎ

ジワジワ追い詰められていく感じがあるな
Jaya

Jayaの感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

色はキレイなのですが、画自体が美しいとは余り思えませんでした。ラストの二人腕を組むカットだけはグッときました。

時系列を入れ換えていますが、分かりにくくなる以上の効果は感じませんでした。私がどこか見落としたのかもしれませんが、駅構内のシーンがどのタイミングか全く分からなかったので(入ろうとして止めてるシーンが後にあったりしましたし)、倒叙法的にそこが通報の場面として戻ってくる場所なのかと、ずっと勘違いが解けないまま観てしまいました。

シナリオ自体はとても良いと感じました。閉鎖的な場所での逃走劇ではありますが、人物がほぼ交差せず、変に感情移入させない作りは気に入りました。ホンが殺された理由だけはよく分かりませんでしたが…。

ただ、広場でのダンスシーンのようなカットの入れ方や遊び方が鼻につき、まるで近年の邦画のようなイマイチなセンスを感じる箇所が多くありました。

シナリオが良いだけにもっと頑張って欲しかった、と感じる映画でした。
めちゃくちゃ面白かった
バッキバキのフィルム・ノワール
物体感? 物量感? どう表現したらいいか分かんないけどアクションシーンが今まで観たことない編集の仕方しててビックリした
とも

ともの感想・評価

3.3
" ジン ジン ジンギスカ~ン "

バイク窃盗団内の縄張り争いで、誤って警官を殺害してしまったチョウは多額の報奨金を懸けられ、指名手配される。報奨金が妻子に渡るよう画策するチョウの前に、妻の代理できる来たという水浴嬢が現れる…

中国ノワールもの。韓国ノワールは結構好きな作品が多いんですが、この作品は…
う~ん、合わなかった!!ごめん!!
僕が犯罪映画で好きなところは、スクリーンから伝わるピリピリとした緊張感です。「少しでも気抜いたら殺られる」っていうあの緊張感。
この映画もそういうシーンもあるんですが、ちょっと浅いのと、あと失笑してしまうようなところがいくつかあって気持ちが切れてしまいました。

陰やネオンを巧く使ったり、敢えて音楽をかけずに音だけのシーンが多かったり、雰囲気のある場所を使ったりと、なんかこう表現方法で勝負した作品なのかと思いました。虚無感、閉塞感っていうのはよく出てたんじゃないかと思います。むしろ本来ノワールってこういうことを指すんですかね?わかりまへん。

藍色夏恋のグイ・ルンメイが出てるんですが、ベリーショートカットの娼婦役。なんかイメージとちゃう。
nek

nekの感想・評価

2.7
今更ながら、雰囲気映画が苦手だということを自覚出来た。
異常に渋カッコいいオープニングクレジットで最高潮に高まった期待値は開始から10分、20分と進むにつれて萎びてしまった。
平坦なストーリーにゆったりとしたテンポ、その割には多い登場人物、(わざとだろうけど)悪ふざけのようなバイオレンスシーンと、映画に入り込むのを妨げる要素が多過ぎた。シャッフルダンスを万倍ダサくしたような踊りのシーン、アレは一体何だったのだろう。

韓国ノワールや香港ノワールには好みに合うものも多いのだが、思えばこの監督の前作『薄氷の殺人』もあまり乗れなかったんだよな🤔

少し前に観た『チィファの手紙』にも出演していたフー・ゴーは、顔面と肩幅のバランスで損していると思う。精悍な顔立ちに対して身体が華奢過ぎる。
ノワールものは嫌いではないのだがこれは何か合わなかった、絵面は美しかったが何か既視感があり、ストーリーは定番ギャング物でラストも早々に読めてしまい、全体的に粗っぽいなと思ってしまった
Hy

Hyの感想・評価

5.0
フィルムノワール好き、しかも中華フィルムノワール大好物としては満点をつけざるを得ません!

前作も大好物だったのでコロナ禍前から楽しみにしていました。前作以上で期待を上回る出来。
ありがとうございます😊

とにかくどのシーンも舞台が最高。
中国の地方都市って本当に味が濃すぎるほどに有りますね。演出のアイデアもっと豊富で、やり過ぎの感がありますが、私は大好きです。

事が終わった後の、うって変わった画面の抜け。虐げられた女性たちの救済。この監督のスタイルなんでしょう。早くも次回作が待ち遠しいです。
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