2020/7/27
メトロ劇場
初のダルデンヌ作品です。
ふつうの少年、アメッドは尊敬するイスラム指導者に感化されてのめり込み、学校の先生をイスラムの敵と考え抹殺しようとする。
84分という長すぎない時間にうまくまとまっていて、飽きずにわかりやすいテーマでした。余計な音楽もセリフもないから見ていてちょうどよかった。
私自身、とある宗教を信仰していますが、怪しい勧誘だとか、これをすれば救われる云々は嫌いなので、特に人に勧めたりもせず、自分のペースでゆるゆるとやっていて。それでも良い、ということを伝えたい故に押し売りもどきな人はいるので何事も適度にほどよくやっていきたいものです。
あ、でも自分が信仰しているものはまあ、分かりやすくて好きです。
話がそれましたが、
13歳、感受性が強くて純粋だからこそ影響を受けやすいのかもしれない。これが宗教ではなく違うことでものめり込んでいたかもしれないから。
母や、先生、気にかけてくれる人の存在、たくさんの人たちが側で手を差し伸べてくれているのに気づかないのが切なかった。
それすらも敵だと思ってしまうほどに。
横道に逸れそうになっても周りには思ってくれる人がいることを忘れないでいたい。
その手に触れたとき、アメッドの未来はどうなっているんだろう。