KnightsofOdessa

エキゾチカのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

エキゾチカ(1994年製作の映画)
2.0
[異国情緒溢れるストリップクラブへようこそ] 40点

映画を真面目に観始めて漸く2年が経とうとしているが、その中でどうしても好みに合わない監督というのも出てて来てしまうのは仕方のないことなのだろう。その筆頭がアトム・エゴヤンである。そんな彼も入手困難な割に大量の作品をカンヌに送り込んでいて閉口してしまう。本作品では南国系ストリップクラブ"エキゾチカ"で交錯する4人の大人たちの物語をノンリニアに描いている。税務監査官フランシスは常に制服ダンサーのクリスティナを指名し、元カレのDJエリックは嫉妬する。そこに、フランシスの調査対象であるペットショップ店主が加わり、物語は加速度的にややこしくなっていく。

エキゾチカやペットショップの濃いネオンライトと回想シーンの自然色の対比、マジックミラーの覗く/覗かれる側の変化、など多少面白味はあれど、それぞれの挿話を繋ぎ止める大オチが弱すぎて拍子抜けしてしまう。『スウィート・ヒアアフター』は悪い意味で気味が悪かったので、良い意味で変態的な本作品のほうがマシではあるが、のんべんだらりとした映画は別に好きではない。
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