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7月の物語のBigsのネタバレレビュー・内容・結末

7月の物語(2017年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ギヨームブラック監督の劇映画初鑑賞。
めちゃくちゃ面白いですね。これだけ観て好きな作家になりました。

日常の中で垣間見える「人間の身勝手さ」を、淡々と突き放しながらもコミカルな視点も交えつつ描く。

「人間の身勝手さ」は時に暴力性(特に男性)を伴う。第1部のナンパ男の強引さだったり、第2部の添い寝男がナンパ男に殴りかかったり。そして、第2部ラストに音声でのみ語られる事件。自分の身の周りで起きることと、こういった大きな事件は、人間の性質という観点で決して不可分ではなく、地続きになっているかのよう。

一瞬魅力的に思ったり仲良くなったりしても、一皮むいたらしょうもなさや身勝手さが浮き出てくる。第2部のナンパ男も、思い通りにいかないとわかるとすぐ帰っちゃうし。主人公ハンネも無自覚なのかダンスに割り込み、友人に怒られる(これは笑いました、そりゃ怒られるわ、と。)
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