7月の物語の作品情報・感想・評価 - 24ページ目

上映館(1館)

「7月の物語」に投稿された感想・評価

そうならなそうな方がそうなる道筋、そうなるはずがこうなる滑稽さ。映画よりも、生きている事の方が面白いと思わせるような映画。写真のような風景の枝が揺れるような繊細さに、溢れまくる身勝手な思惑が水辺で波紋を作るのも、非常識な行動の発情期のような真剣さも、あなたへの感情を好きと嫌いだけでは判断できないのも、きっと初夏の騒めき。
miyagi

miyagiの感想・評価

4.5
第1部
日曜日の友達
女っ気ありのナンパ野郎のことの顛末には、ざまぁwと言ってやるしかないのだが、あの男の気持ちも痛いほどわかる。
立入禁止の場所に連れて行ってやるという、ワクワクワードがまさしく7月の物語だし、キスまでのストロークがノーカットなのは最高にムラムラする。
フェンシング男の出現はよくわからんが、
うまくいきそう→うまくいかない。
うまくいかなさそう→うまくいく。
みたいな対比構造は見事だし、夏シズルが素晴らしい。
ラストのバスの中の添い寝もセレナのCMみたいでホッコリした。

第2部
オープニングがあんまりにも秀逸で変な笑い声が出た。
完璧な立ち上がり。
故に後半失速した感を受けてしまった。
女性の優しさ=好意と受け取ってしまうのは男の性であるから仕方ないとして、
マスかき男がワガママすぎて終始面白い。
コンテンポラリーダンスのくだりで、わざと2人以外を見せない演出とかがにくい。
嫉妬、やきもちの描き方がとにかく生っぽくてうまい。
ギヨームブラックは相当な性格な持ち主だと思った。
ラストの展開は個人的にはイマイチ。
花火の音が聞こえながら終わってくぐらいの方が余韻含めて良かった気がしたけど。
まーでも面白いことに変わりはない。

2019劇場鑑賞90本目
かえで

かえでの感想・評価

4.2
凄く好きです!
エリックロメールを感じる。

好きなシーンは「大量出血だ」って大騒ぎした後の血のアップ笑
mfvlt

mfvltの感想・評価

4.0
第一部「日曜日の友だち」
湖に落とされた男の姿がしばらく写されず、オフの音で男が水の中でもがいているらしい様子が伝わってきて笑う 続いて予想通りもがいている男が写されてもう一度笑う 行きの電車で向かい合わせに座っていたふたりは、帰りに隣同士になり、『女っ気なし』のラストと同じように寄り添い合う

第二部『ハンネと革命日記』
ロメールの『パリのナジャ』でナジャが暮らしていたことを思い出さずにはいられない国際大学都市 殴られた男がキスを拒まれて帰ってしまう理由が痛いほどわかる エッフェル塔の上では花火、下ではテロが起こっているが、寮の人間たちはそれに関与していない しかし、 ギターで弾き語りされる曲の歌詞にもあるように、外の世界で起こっているそれらは彼らと無関係であるはずは決してない 昨日SCOOLで見た関田育子の『浜梨』のラストのようにキャリーバッグを引きずって去ってゆくヒロイン
ユーロで後ろの席からガンガン蹴ってきた短パンクソメガネ死んでくれ
mira

miraの感想・評価

4.6
オープニング。長めのショットで階段から降りてきて壁をひたすら叩きまくる少女もさることながら、次のカットで切返しが始まるんだけど、このカットのタイミングのよさというかちょっとしたダイナミックさが好み。あの階段下の踊り場で画面がスタンダードなのが、これまた光る。あの柱の場所や2人の立ち位置(背が高く見える)がこれまた高設計。それから待ち合わせのシーンで傘(かな?)が倒れて、カットが入るってタイミングも抜群。リズムがいい。一見、夏のバカンス的な映画に見えながら、細部に気を使った演出が冴え渡る。「足首折れた!」って川から引っ張られる彼女と、川に突き落とされた男が誰からも引っ張り上げられない対比(川に落とされる男の落とされるまでの宙吊り感もグッド)。もちろん柔道も最高でしたが。
2部オープニングも誰と誰がどんな関係かがわからないところから始まる。この寮?の廊下を捉えたショットが美しい。花火の音が外でパンパン鳴っているなかで、その静かな廊下が対比され窓からの光をより艶やかに映し出す。フレーム内フレームにハメこまれた2人は、もう1人と「勘違い」の関係を引き起こし、ドタバタコメディのような事件を引き起こす。友人が気に入っているとわかりながらダンスをしてしまいフレームにおさまると友人はドアを開閉して逃げてしまう。オープニングの自慰も、血だらけで帰ったライダーのキスも、最後のダンスも触れ合うか、触れ合わないかの瀬戸際で事件が起きる。あの花火の音が夏の終わりを暗示させるように事件を終息させ、あの歩く彼女に視線が向けられる。
山

山の感想・評価

4.0
夏が待ち遠しい!暖かい光、色彩の美しさ。男のだらしなさ、女のめんどくささ可笑しくてくすくす笑った。悲しいこと不安なことは多いけど、豊かに生きていきたいなあ。ギヨーム・ブラック男前すぎて緊張し、メルシーしか伝えられず・・
okawara

okawaraの感想・評価

4.6
軽妙なマウントの取り合いは、可笑しいですね。

良作だと思いました。
kokke

kokkeの感想・評価

4.0
@ユーロスペース

演劇学校のワークショップとして二部構成で描く群像劇。若者のひと夏の恋模様、友情の軋轢やその再生をユーモア交えて瑞々しく描く。第一部は仕事仲間のミレナとリュシーのレジャー施設でのヴァカンス、第二部は留学生ハンネの帰国前最後の国際寮でのひととき。
男女が相手を誘惑したり、労る際の自然な身体の触れ合いにエロスと温もりを感じる。第二部のラストシーンは残される孤独な男の切なさが「女っ気なし」から引き継がれていた。
かずき

かずきの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

プールの監視員のジャンがミレナの足を触る前「僕は運動療法士の勉強をしてるんだ」と言った瞬間、女性が数名吹き出して笑った。そうよね。よく聞くセリフだよね。「マッサージが得意なんだよ」「骨が折れてるかも。救命の知識あるから見せて」とか。
ところどころのセリフに妙なリアルさがあった。あーこういう感じ、ちょーわかるーといったような。どこかで言った覚えのある、聞いた覚えのあるセリフが出てくる出てくる。学生と実習の中で作った映画で、ほとんど即興だったらしいので、彼女/彼らの日常がいたるところに出ているのだろう。

若いときって(人生100年で考えたら今も若いときなんだけど)みんな傲慢で未熟で、自分が楽しい方向に傾いちゃうから、ナンパ男に気をよくしちゃうミレナや、ついついシパンと踊っちゃうハンネの気持ちはよくわかる。
でも、若いときって怒りのエネルギーもたくさん持てるから、友達がナンパされて、居心地悪くなって怒っちゃうリュシーの気持ちもすごくわかるし、自分が気になっている人に絡む女友達に、激怒するサロメの気持ちも痛いほどわかる。みんな私だし、あとのきのあの人だった。

懐かしいけどもう戻りたくないような、そんな青春時代。今の言葉で言えば、最高にエモい映画だった。