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小さな兵隊のKKMXのレビュー・感想・評価

小さな兵隊(1960年製作の映画)
2.2
 アンナ・カリーナのデビュー作なので鑑賞。本作のよく聞く評価は、アンナのデビュー作であること以外はさしたる価値もない、と言うもので、実際観た感想としてはその通りとしか言いようのない退屈さでした。ゴダールファンならば楽しめるかもしれませんが、俺はそんなにファンじゃないので死ぬほどつまらなかった。


 ゴダールはごちゃごちゃとゴタクを並べる人です。はっきり言ってゴダールのゴタクはとにかく鬱陶しいのでまともに聞く気にはなりません。ファンならばこの辺を受け入れるのでしょうが、俺はそれが無理なので、本作みたいにペラペラペラペラとゴタク満載の映画は単に退屈でウザい駄作にしか感じられません。本当に無理だった。アルジェリアについての知識があれば多少内容は追えるでしょうが、本作生理的に嫌いなので無理ですね。
 本作、主役の男もダメでした。なんか暗くてジメジメしているので、ゴタクがよりウザく感じます。また、抑揚ゼロの演出も主役の魅力ゼロ感に拍車をかけてましたね。この男のどアップがデーンと登場するたびに、あ〜あって感じでした。

 アンナはさすがにスーパーキュートでした!前半に見られるアンナの超絶キュートな外ハネヘアーは最高オブ最高!💕💕アンナのどアップ多めも最高💕💕
 しかし、全体があまりにも退屈なのでさほどブチ上がらず、この程度で終わってしまった。本来ならば前半のアンナのフィーチャー場面で2000字くらい費やすのにッッ!
 ま〜ゴダールも反省したのか、この次くらいに大大大傑作『女は女である』を撮っているので、オールオッケーと言えますが!反省を生かしたゴダールはさすが巨匠ですよ。今作は公開が遅れたそうですが、これが2作目としてリリースされていたら、ゴダールはとんだ1発屋としてディスられて消えたと思います。運もいいなゴダール!


 アンナが可愛いかったからまだマシでしたが、個人的には最低レベルの退屈さでした。とはいえ、個人的ワースト作品『セブンティーン、北杜 夏』よりは圧倒的に面白いですけど。ゴダール好きのジジイが撮った『パラダイス・ロスト』という超絶駄作がありますが、それとどっこいどっこいです。本家ゴダールも失敗すればゴダール好きの能無しワナビーと同レベルのクソ映画を作ってしまうので、現実は非情ですね。アンナが可愛いし、髪型も超キュートだったので少し点を増しましたが、ま〜このくらいです、ハイ。
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