Hitomi

小さな兵隊のHitomiのネタバレレビュー・内容・結末

小さな兵隊(1960年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

この時代映画にしては思想主張が強い。
ゴダール独特の気怠さ。

哲学的、政治的な映像の後に続く思想発言に共感をおぼえて心が跳ねる。
この心が跳ねる感覚はゴダール独特。
言葉にするのが難しい気持ちや思想を、映像と言葉を連ね続けることによって、表現をするゴダールはやはりすごいと思う。
難しいシーンが続いてもこの思想表現で一気に疑問が収束する。

「倫理とは未来に響く美学である」
「右翼も左翼も一緒になる」
「誰が見ても僕の心の中は絶対にわからない」
「僕の言葉はどこからくる?」
「川底をあさる代わりに思考にのめり込む」
「どうでもいい言葉は残し、黄金の言葉を一つだけ見つける、沈黙の中で」
Hitomi

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