ゴダール×アンナカリーナの処女作。当時アルジェリア戦争批判の理由で公開延期を余儀なくされた曰くつきの作品。19歳のアンナカリーナがとにかく垢抜けてなくて初々しい。主人公の青年がアンナカリーナ演じるヴェロニカに意味もなく髪を振ってみてって言ったり髪を上げてみてって言ったりゴダールのアンナカリーナへのお熱っぷりがダイレクトに伝わってくる演出ばっかで気恥ずかしくなってしまうほど。映画としてはゴダールの政治思想が全面に押し出されたゴダール作品の中でつまんない方の作品だけど、デビュー間もないアンナカリーナを映像に納めてるっていう意味では必見の一本