あでゆ

レイン・オブ・ザ・スーパーメンのあでゆのレビュー・感想・評価

2.5
スーパーマンの死から数ヶ月後、世界は依然としてスーパーマン不在という状況に動揺していた。そんな時、メトロポリスに4人のスーパーヒーローが出現し、鋼鉄の男の生まれ変わりと称して戦いを繰り広げ始める。一心不乱なエラディケーター、自信過剰なスーパーボーイ、重金属製ハンマーを振り回すスティール、そして機械の肉体を持つサイボーグ・スーパーマン。彼らがメトロポリスを所狭しと暴れ回る一方で、ジャスティス・リーグはカル=エル亡き後の世界に対応しきれていない。もはや闇の勢力がうごめき出すのは時間の問題となる。

この作品があるからこそ、目的がなく理屈の通じないドゥームズ・デイと本作の敵が対比されていて、ようやく前作の悪役に意味が生まれるものになっていると思う。
サイボーグ・スーパーマンからは人には戦う理由があるからこそ弱みがあり、説得の中で心が揺れ動いてしまうからこそ隙が生まれてしまうのだと感じた。

各次世代スーパーマンのキャラ付けがいいのだが、いまいち活かしきれていない。自分の血に関して揺れ動くスーパーボーイなどは普遍的だが共感できるものがあり出来がいいのだが、スティールと呼ばれる実質アイアンマンやエラディケーターに関してはかなり消化不良気味。
スーパーマンの復活という一大イベントも、誰かが何かを頑張った結果というわけでもなく、いやにそっけない印象だった。
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